【イ軍編3417】鏡の国の打撃練習
かつてパリーグのド軍で四番打者兼監督として鳴らしたスター選手柏田。その柏田が、控室の大鏡の前でフォームチェックで振り込んでいるところを見て、
「右打ちの柏田はんは、鏡の中では左打ちになっとる。左打ちワイ、鏡の中の柏田はんを参考にしたらイケるやん(多分)」
と、考えたヤング時代の「球界一性格の悪い捕手」、現イ軍正捕手の綿貫が柏田をじっくり観察した結果、何か打てるようになった――――。というのが、ホロリええ話(適当)として長年定着していたのであるが、後年、離婚訴訟フルボッコ負けした柏田が当座のお小遣いを稼ぐ為、マスゴミにネタを売るセルフした事で、とんでもない真相が明らかにされたのであった。曰く、
「綿貫がこちとらを観察して打てるようになったのはガチ。ただ、スタートが打撃フォームじゃなくて、何か兼任監督ワイの弱味を握ったろういう魂胆なんや。そんでユニについた愛人のマーキングリップ(適当)に、彼奴は気付きおっての~。『打率上げたいワイ、愛人バレしたくないユー。甲子園強豪校、名門大学、八百長スレスレ飲みニケーションで顔が広いなら、出来る事あるやろが(確信)』てなって、対戦投手がワイ人脈で繋がりあれば、『綿貫の時はオナシャス(意味深直球)』と手を廻してなあ。そんで綿貫の野郎は、ワイの兼任監督時代は、そこそこ打てるようになったんや(震え声)」




