【イ軍編3414】ブサカワボール犬ジョンジー君、大正義物語
昨年秋の解雇or残留が懸かった試合で球審坂井による微妙な判定で見逃し三振。猛抗議からのガンギレ1、2、アッパー騒動によりその場で解雇となってしまったバ軍所属の久木。あと1年現役やって、近日に就任予定だった学閥OBの引きで球団幹部に収まる青写真が破壊された逆恨みは相当なもので、何とか坂井に復讐しようと、ひとまず最弱イ軍に加入したものである。
「こちとら、彼奴(坂井)は犬が超ニガテと承知の助よ。ここぞの場面でジョンジーに襲わせて、恐怖でお漏らしさせたらぁ!」
という流れから、イ軍でブサカワボール犬のジョンジー君を高級ドッグフードで釣りまくり、仲良し→ほぼ飼い主レベルまでステージアップ(適当)。開幕から2か月近くの特訓で、久木が合図を送ったら、対象に襲い掛かる調教まで完了したのであった(なおこの間、野球の練習ほぼ0分)。
果たして、坂井が球審を務める初夏の試合で事件は起こった。
やはり久木の恨みは、口にせずとも坂井にもしっかり伝わっているものか、ストライク、ボールの判定が異常に辛く、まるで遺恨を残した試合の再現のような見逃し三振。その瞬間、久木が合図を発動――――振り上げた拳(一応今回はフリ)がトリガーとなって、ベンチからジョンジーが飛び出した!
(ご主人さまを虐める悪者は成敗だワン!!!!)
かと思いきや、一回ベンチに戻って、もう1回飛び出した! のはいいのだが、
(例の糞判定野郎を絶対頃す為、ご主人さまとチームメイトたちに武器を配りたい)
と、ジョンジーなりに気を遣った結果、ロッカーに置いてあった飛ぶバット(意味深)を久木に、そしてお薬(意味深)をイ軍ナインに配ったモンだから色々バレてしまい万事休す。結果的にイ軍を浄化、そして夜明けを早めたぐう聖犬として、ジョンジーの名前はイ軍オタの間で語り継がれる事となったのであった。




