【イ軍編3412】ヤング抜擢テスト、その高過ぎる壁
オープン戦終盤、パリーグのド軍VS最弱イ軍戦。
ド軍は三人の若手外野手が一軍の椅子を掛けて、最後の実戦テスト起用されたものである。いずれも三安打(1ホーマー)、三安打(1ホーマー)、四安打(3二塁打)と大爆発し、甲乙付け難いと思われたのであるが、競争の結果は意外な形で幕切れとなった。全員猛打賞なのに何か浮かない顔をしていると思ったら、何と三人が三人とも、翌日二軍に落とされたのであった。
「ド軍監督のヤングヘイト、ベテラン偏重は相当なモンやの~」
「シーズンではどうせ使われないから、思い出作り起用だった可能性が巨レ存…?」
等々、オタからは監督ディスとヤングへの同情が集中したのであるが、これについてはヤングの一人が首脳陣への心証を良くする目的で明確に否定。事の真相に、オタは総員涙不可避に突入したのであった。曰く、
「いや、二軍落ちはしゃーないですわ。ワイら三人、繋ぎ役の適性テストを言われとって、進塁打やらバントやらのサインが出とったんですが、イ軍爆炎投手陣の球があまりにも打ち頃でガバガバ過ぎて、気が付いたらフルスイングしとりましてなあ。げに恐ろしきは、こちとらに童心を思い出させたリトルリーグ級投手陣(憤怒震え声)」




