【城戸編661】自分の記録でチームの気持ちを一つにする日本最強打者
ある夏の日、毎シーズン汚い内野安打やポテンヒットでコツコツと積み上げた結果、20年連続100安打の大記録を達成した「40億の凡打製造機」こと、最弱イ軍の四番一塁手、城戸。内容は先述の通り、四番打者にも関わらずチャンスでも自分の打率最優先にしたフォア・ザ・ミー打法の賜物ではあったが、希少な記録は希少な記録。さすがにイ軍球団サイドと選手連中も、試合を中断してのお祝いパフォーマンスをせざるを得ない空気となっていたものである。
そして、その直後から、何故かイ軍ガバ野手陣が闘志満々の守備を披露し始めたのであった。
「フッ、ワイの記録達成試合、絶対勝とういう心意気が嬉Cやんけ。打つ方もその調子でオナシャス、そうすりゃこちとらは内野安打狙い、もしくは打率維持のバントに集中出来るんで…」
と、邪悪な笑みを浮かべる城戸であったが、イ軍ナイン的には城戸に花を持たせるとか、そういう発想は一切無いのであった。以下、匿名を条件にお小遣いでマスゴミに秒速情報提供した某イ軍選手がゲロって曰く、
「城戸さんの20年連続100安打で、結構なインセンティブが発生するいう噂が流れとっての~。あんだけチームの勝利に逆貢献するSSS級戦犯なのに何やそらと、総員鬼嫉妬態勢よ。ワンチャン合法的に頃せないかと、一塁へ豪速球投げたくて投げたくて震えまくるモンやから、皆いつになく守備に本気になっちまっとるんや(震え声)」




