【イ軍編3409】ウィザード・チョップ
現役時代はギャンブルで身を持ち崩し、10年で通算4安打で終わったものの、引退後に金銭的な面でツーケーに火が付いてから覚醒した元サ軍の茂手木。米国の骨董市で1万㌦はたいて怪しげな魔法のノックバット「ウィザード・チョップ」に投資、ウィザード・チョップが繰り出す、「選手が動けるギリギリ範囲のとこに絶妙ノック」で、守備コーチとして引っ張りだことなったものである。
「ワイはプロやから、自分を一番高く買ってくれるとこに行く」
と、公言しているだけに、風評最悪の最弱イ軍からお呼びが掛かった時も、マネーダブルアップの条件を呑ませて、入団したものである。
果たして、イ軍でも魔法のチートノックで戦犯系ベテランズの守備を転生――――させるかと思いきや、何故か正面の取りやすいところばかりで、まともな練習の態をなしていないのであった(ように見えた)。
「茂手木の野郎、マネー至上主義やから、戦犯系ベテランズにお小遣いで買収された八百長ノックの可能性が巨レ存どころじゃない(憤怒震え声)」
というイ軍オタの熱いディスに、
「ノーノ―! 八百長じゃなくて、ミーの魔法のバットが算出した、彼奴等がギリギリ捕れる範囲が、単に正面なだけ!!!!」
と、チートの種明かしまでして反論した茂手木であったが、当然そんなものを誰も信じる筈が無く、八百長疑惑を恐れた球団から、風のように解雇。その後、ウィザード・チョップを活かして、草野球でギリギリ捕れる範囲の打球を飛ばして守備側にファインプレーを演出させる捕られ屋商法を編み出し、野球で負けても接待ビヂネスでは大丈Vしたのであった(適当)。




