【城戸編651】ハイタッチスルー打法
3Aで33本塁打の実績を引っ提げ(なお10年で33本)、昨オフ最弱イ軍に加入した新外人ボッホ。日本での人生逆転満塁ホーマーを狙って、強くなるお薬(意味深)&飛ぶバット(意味深)でホームラン狙いの粗い打撃を徹底。確実性は打率1割前後と犠牲になったものの、年間20本ペースではホームランを打っていたものである。
とはいえ、ここで一本欲しいところでは全く当てにならない為、当初は3番だった打順が次第に落ちて行き、最終的には7番に定着(8番は投手以上に打てない守備の要、草加部であった)。勝敗に関係しない気楽さもあり(まあどこで打っても結局チームが弱過ぎて負けるので、どこでも関係無いと言えば関係無いのだが)、年間30本狙えそうな感じも出て来たのであった。
そんな折、ホームラン量産態勢に入ったボッホが、チームが監督解任ラッシュ過ぎてなり手不足で代理監督になっていた「40億の不良債権」こと四番打者城戸に対し、「ユー、外人差別マンや!」と、猛抗議する事件が発生。というのも、「ワイがいくら打ってもK-IDOは絶対ハイタッチしてくれん! 他の日本人打者が打った時は『今のホムーランはワイのアドバイスが打たせたやろ? ォオン?』言うてコミュニケーション取っとるのに…。そう考えるとウザいからやっぱまあエーカー?(適当)」
てな感じで揺らぎつつも、国際問題に発展しそうな雰囲気を漂わせていたのであった。これに対し、チームの爆炎は止められないが訴訟系の火消しだけは異常に早いイ軍球団が秒速調査。結果、城戸はシロ、パーフェクトピュアホワイトという判定が下ったのであった。曰く、
「城戸代理監督にボッホ選手を差別する感情など一切無く、むしろホムーランを腹の底から祝福している。しかし、ボッホ選手のホムーラン直後は、『打率1割の奴に打たれたファッキュッキュー!!!!』と、投手がガンギレして隙が産まれると。そこで確実に投前バント安打を決める為に『代打ワイ』を繰り出してベンチ不在になる為、止むを得ずハイタッチ出来ないのである。これが城戸代理監督の野球、フォア・ザ・ミー・ボールだ(錯乱震え声)」




