【城戸編648】日本最強打者が引き起こしたトリプルサイン盗み疑惑
時は9月、シーズン最終戦で最弱イ軍が作った満塁のチャンス、事件は起こった。
打席には「40億の併殺魔」こと四番打者の城戸が入ったのであるが、三塁走者の諸橋、二塁走者のアームブリスター、一塁走者の魅沢が、一斉に激しいジェスチャーを繰り広げ始めたのである。
「全く、チーム内で人望あり過ぎるのも困ったモンやで。普段はワイの年俸と人気に鬼嫉妬してロクに口もきかないのに、打って欲し過ぎてトリプルサイン盗みとかいうツンデレムーヴしてくるんやからなあ。ユーたちの気持ち、しかと受け取ったで」
と、例によって自分に最大限都合のいい勘違いからドヤ顔薄ら笑いが止まらない城戸であったが、さすがに前述の三名の動きがあからさま過ぎて、その場でNPBが抜き打ち検査。結果、まさかの「サイン盗みではないから」と、ピュアホワイト判定され、試合続行となったのである。
諸橋(球審ニキ頼む気付いてオナシャス! 城戸さんのバット、ドラゴンの骨から削り出した違法飛ぶバットやで! とっとと気付いて退場にしてどうぞ)
アームブリスター(ドミニカ仕込みの呪術で金縛り、城戸さんの汚い内野安打完封や!)
魅沢(キャッチャー当てて! 打点が付くのは癪やが、とにかく城戸さんに当てて打たせんで! ここで打たせると打率が3割になってインセンティブ発生、ワイらの年俸の原資が減ってしまうんや!!!!)




