【城戸編645】日本最強打者の美しきランニング・ボール
最弱イ軍の四番打者「40億の併殺魔」こと城戸が、10年契約の7年目でオプトアウト権行使からの新たなる大型契約を目論み、他球団配布用で自身の名場面集作成に着手。副業のタ○オカ屋経営大失敗でマネーに困っている一流映像作家に、足元を見て相場の2.934割引きで作成を依頼したものである。
だが、出来上がった大層シャレオツな動画集の9割オーバーは、何故か打撃ではなく城戸が走っている映像なのであった。
「ちょ、待てよ! いくら何でも前衛路線過ぎィ! ――――しかし有名アーティスト先生から見たら、それだけワイのラン姿が美Cいう事なんやろなあ。これは野球と陸上の二刀流でOH谷越えあるで(確信震え声)」
てな感じでどっからでもヘヴン妄想を繰り広げる城戸であったが、映像作家ニキ的には、どうにも止むを得ない仕儀なのであった。某マスゴミが繰り出したアマギフに釣られてゲロって曰く、
「先様のオーダーが『エースとの対戦を中心にまとめてどうぞ』いう事やったんやが、冴えないポテンヒットが1割で、残り9割は汚い内野安打狙いのバントヒットでの~、素材が終わり過ぎてて頭抱えたで。しかしホームから一塁までの27.431メートルをヒット欲しさで駆け抜ける姿だけは迫真性が違ってよ、もうこの迫力でワンチャン他球団を騙くらかすしかねーやろと思って、そこに絞って動画作ったりましたわ(震え声)」




