【イ軍編3366】アイガーリー三重奏ディフェンス
セパ交流戦、某風の強い球場で事件は起こった。
地元パリーグ球団の強打者が、二死満塁でギリギリ遊撃インフィールドフライにならない位置に超高く打ち上げた飛球は、不安定な風に煽られ、二、三塁間をフーラフラ。それに呼応するかのように、最弱イ軍の二塁手アームブリスター(以下ブリ)、遊撃諸橋、三塁魅沢が、「「「アイガーリー!!!!(ワイが捕る!!!!)」」」と叫び、風に合わせて、そろそろと動くのであった。
この状況に血相を変えたマウンド上のイ軍エース相原が、凄まじい勢いで遊撃後方へ突進。最終的にはスライディングキャッチして、何とか無失点でこの回を終えたものである。
どう見てもスタンドプレーにしか見えぬだけに、イ軍オタからも「ちょっと目立ちたがり過ぎなんじゃないか」「要介護プレーヤーの魅沢らを甘やかしたら自立の妨げになる」等々、普段は相原完全同情勢からも疑問の声が出る事態にまで発展したのであるが、その後の怒りの反論に、誰もが涙&掌返しに追い込まれたのであった。曰く、
「あの三人がアイガーリー連呼しとりましたけど、よくよく聴いてみたら、何か違和感あんなと。ブリは諸橋さんの、諸橋さんは魅沢さんの、魅沢さんはブリの声真似しよって、三すくみで難しい打球の押し付け合いで、球の落下地点を避けるようにグルグル廻っとんですわ。フツー、あのタイミングでマウンドから捕りに行ったら5億%衝突して病院送り確定のとこですが、彼奴等は絶対逃げると信用(意味深)してたので、自分で捕りに行きました(憤怒)」