表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
4399/5084

【エンペラー・ボールに分からせた男たち】

 通算334勝、その大半をドラフト1位入団したパリーグの弱小球団で稼ぎ出し、最速159kmの火の玉ストレートと落差33.4㎝のカーブを武器に、ワンマンオーナーから寵愛&寵愛を受けた豪腕投手組橋。監督を超えた権力者として振る舞い、自身の成績を最優先にした登板スケジュールを組んだ事から、「天皇」とまで呼ばれるようになったのであった。

 だが、そんな組橋も15年前に前述のオーナーが失脚してからは、それまで爆買いしていたヘイトが原因で秒速放出。しかし長年沁みついたフォア・ザ・ミースタイルは容易に改まるものではなく、行く先々の球団で大小のトラブルを起こし、まだ年間100イニング、防御率3点台をマーク出来る余力を残しながらも、「セ界の貯金箱(※他球団的な意味で)」こと最弱イ軍に加入するところまで落ちぶれたのであった。

 果たして、大暗黒のイ軍で戦犯系ベテランズとバチバチ、トラブル人生の集大成になるのではと期待――――いや、危惧された組橋であったが、意外にも何の問題も起こさずシーズンを完走したのであった。

「さすがの天皇も、ワイらの野球が高度過ぎてついて来れんかった模様」

「借りて来たキャットとはまさにこの事」

「彼奴に恨みを持った皆様の無念を晴らしたから(多分)、ジャスティス執行料投げ銭してどうぞ(提案)」

 てな感じで調子に乗りまくるイ軍戦犯系ベテランズであったが、彼奴等のせいで組橋がしろらしムーヴになったのは事実なのであった。以下、自伝の宣伝で出たy○utubeで組橋本人曰く、

「ワイの勝ち星ゲット必殺パターン、『4回途中とかでリリーフワイ』投法なんやが、イ軍でだけは出来んかった。相原やら神崎やらが先発してリードしとる試合でも、野手連中がいつやらかして逆転されるか分かったモンじゃない、勝ち星どころか黒星リスクがデカ過ぎて怖くなっちまってなあ。リリーフワイイップスになってもうて、どないもならんかったわ(震え声)」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ