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【城戸編643】超集中スイート・スポット
5月に、初めて二軍から上がってきた昨年ドラフト2位指名の高垣が、「40億の凡打製造機」こと四番打者城戸のバットを見て、大いにおったまげたものである。
「ヒェ~ッ! あれスイートスポット言うんですか? バットを球に当ててるポイントが色変わっとりますが、ガチで一点に集中しとりますねぇ。人間性と守備走塁はともかく、城戸さんのバットコントロールはガチのマジなんやなあ」
てな感じで、ちょっと目に尊敬の色が宿ってしまう高垣に対して、正遊撃手のベテラン草加部が、しょーもなさ過ぎる真相を教えてあげるのであった。曰く、
「バットコントロール言うてもよ、城戸さんの場合は純粋なヒッティングじゃないんやで。四番にも関わらず、ここで打点が欲しいいう場面でも、打率乞食でバントばっかやっとるから、そらバットの同じ位置に球当てられますよ。特に不摂生でまともに打てんくなった去年は酷くて、40犠打40内野安打の40-40達成したからの~。あのバットの変色はフォア・ザ・ミー打法の象徴なんやで(震え声)」