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お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
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【イ軍編3363】FA戦線サプライズビッグプレゼント宣言

 現役生活10年目で通算22勝、防御率5.41ながら、FAイヤーで敗戦処理スタートからチーム事情で先発4番手に定着し、10勝9敗、防御率3.34と狂い咲きしたマ軍の投手、谷口。マ軍からの評価が思いの他低かった事にガンギレし、「谷口ブランドがこんなところで終わっていいのか」という、どっかで聞いたようなフレーズでFA宣言したのであった。

 かなりの一発屋感が漂ってはいたが、貴重な先発左腕という事で、3球団が競合。その中でも深刻な戦力不足に喘ぐイ軍が鬼電に次ぐ鬼電で交渉一番槍となったのであるが、その後、「イ軍さんが他球団買収して、点を取るみたいな話しとりました!」と、稼げる時に稼いでおきたい谷口が、週刊誌に秒速で情報を売ったのであった。

「ちょ、待てよ! そんな事言っとらんで! というか買収したところで、先様(対戦投手)が打たそうと投げたヒョロ球すら打てんから意味無いんやで!(憤怒震え声)」

 と、イ軍サイドは怒りの反論。イ軍の夜明けを早めたいイ軍オタからの突き上げでNPBが面倒がりながらも調査に乗り出したのであるが、結果はピュアホワイトで無罪。と、同時に、此度の騒動の原因は、「40億の凡打製造機」ことイ軍の四番打者、城戸にあるという事実が判明したのである。取材に当たったマスゴミ記者曰く、

「谷口が言うには、交渉の席で高そうなスーツの球団役員ぽい奴に『ユー、ワイが点取りまくってやっから安心して加入どうぞ』言うたらしいんや。こんなあからさまな八百長宣言たまげたなあみたいな感じで谷口はおったまげたんやが、どうもそれが城戸だったぽいんやね。オフに入ってからノー調整・ノー練習でガバガバボディになって別人になっとった上に、彼奴は全人類が自分の顔知ってると勘違いして絶対名乗らんから、谷口も分からんかったんや。城戸の野郎、メジャーのOH谷に刺激されて、『ワイもFA交渉に同席して話まとめたらぁ!』言うて、呼ばれてないのに出て来たらしいで(震え声)」

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