【城戸編642】絶対グリーンライト打法
最弱イ軍のエース相原が12球団最強のマ軍打線を9回1失点(自責ゼロ)に抑えながらも、イ軍大便秘打線は当然のようにゼロ行進。
しかしそれでも、9回裏に出て来た対戦球団のクローザーが、先頭の一番リバースに死球を与え、代走諸橋が起用。これは0.000001%、何かが起こる予感が発生――――したのはやはり気のせいで、諸橋が盗塁匂わせムーヴを散々仕掛けるも、しぐさで終わり、二番アームブリスター、三番魅沢は連続三振に倒れ、無死一塁が簡単に二死一塁となったのであった。
ここで登場したイ軍の四番「40億の凡打製造機」城戸は、一塁の諸橋に向かって、何事かを激しくジェスチャーしているのであった。
「こりゃアレか? 四番のワイが打つんやから盗塁とかウロチョロすんな的な」
「何をどうやっても肝心な時は絶対打てんくせに、野球のプレー以外は四番の貫禄十分やね(憤怒震え声)」
てな感じで心ある野球オタからヘイト爆買いする城戸であったが、城戸の指示はそんな次元を遥か彼方に越え過ぎていたのであった。曰く、
「ユー、諸橋! 何で急に盗塁ムーヴ止めんねん! 二死だろうがなんだろうが走ってどうぞ! ワイはこの投手絶対打てんから、ユーが暴走アウトになってくれんと、打率下がっちまうんや!」