【イ軍編3350】「ファミリーで戦う」応援スタイルを変えさせた男たち
関西のサ軍の至宝、歴代でも屈指の三塁守備を誇る楠木。フルシーズンで打率2割3分、5本塁打がせいぜいの打撃を補って余りあるアクロバティックなプレーで、目下4年連続ゴールデングラブ賞受賞中。また、「ファミリーで戦う」をモットーに、本拠地の試合では、必ず家族の誰かがホーム側内野席(※サ軍本拠地は三塁がホーム)に来て、激しい応援を繰り広げていたものである。
そんな楠木ファミリーであったが、今年から「球界の掃き溜め」こと最弱イ軍戦でだけは、何故か外野スタンド最前列に陣取るようになったのであった。
「そらワイらの打球が強烈過ぎるからね。楠木がライナーでノックアウトされる可能性が巨レ存、心配過ぎて思わず距離を取っちまっとるんやろなあ…」
「これはええ煽りやで、ワイらの豪打でクッスを外野まで吹き飛ばしたらァ!」
てな感じで勘違いに花が咲きまくるイ軍戦犯系ベテランズであったが、マスゴミに当件を取材されて楠木ヨッメが曰く、
「ウチのパッパは打つ方はサッパリやけど、イ軍さんの爆炎投手陣とやる時だけは、ワンチャン、ホムーランあるからね。是非ファミリーでキャッチしたいいう事で、イ軍戦だけは外野に来るようにしとるんよ」