【城戸編638】これが真の友情・コンビ打法だ(適当)
米国での通算194本塁打(※メジャー1本、マイナー3本、独立リーグ190本)の実績を引っ提げ、年俸2億9千3百4十万円で鳴り物入りで最弱イ軍に加入した新外人打者ハメンド。強打の三番打者として期待されていたものの、エア自主トレ&手抜きキャンプのイ軍イズムに秒速で毒され、とんでもない三振製造機と化してしまったものである。
状況に関わらず粗い大振りオンリー、フォア・ザ・ミーの権化と見られたハメンドであったが、ここで信じられないムーヴを展開。自分の後ろの四番を打つ「40億の凡打製造機」こと城戸のビデオを研究し、ハメンドに勝るとも劣らない大不振の城戸に、度々アドバイスを送るようになったのであった。
そして実際、8月に順位が早々に確定した後ではあったが、ハメンドがアドバイス開始してからというもの、城戸の打率は爆上がりし、最終的にはセリーグ3位の3割3分4厘でフィニッシュ。
後日、自身は打率2割2厘、8本塁打25打点で契約を打ち切られ、帰国の途に就くハメンドが真相を明かして曰く、
「いや~城戸さんには負けましたわ。チームの方針で、ワイと城戸さんを競わせて打線を活性化させよういう事で、ワイは10本塁打、城戸さんは100安打、先に打った方がインセンティブゲットいう話になってましてね。こちとらは全然打てる気がしないから、せめて城戸さんを妨害して時間稼いだろと思って、先様の不調時の動画研究してよ、『こうしたら打てまっせ』みたいな逆アドバイスしまくったんやけどね。『ハメやんアリシャス!!!!』言うて、こっちが嘘のアドバイスする度に打ちまくるんよ。話の内容は全然聞いてなくて、元メジャーの同僚から何かリスペクトされとるいう気持ちよさだけで打っとったみたいやね。ファンからのブーイングも全部歓声だと勘違いしとるし、城戸さんやっぱパネェですわ(震え声)」