【イ軍編3335】真剣年俸しゃぶり場!
かつて関西のサ軍で強打の外野手として鳴らしながらも、引退時の監督就任争いに敗れて退団。その後は球界と距離を置き、タレント活動に徹していた倉持が、今季、シーズンオフになると同時に、最弱イ軍からの監督オファーを受諾したのであった。
「芸能活動は続けて、野球との芸野二刀流で頑張りますわ。新しいプロ野球監督4.0」
等と宣言してみせたものである。
「芸能系監督は美味しいんや、現場へのマークが薄くなるから、いわゆる一つの練習ボーナスステージ(意味深)なんやね(なお監督が誰でもおサボりはする模様)」
てな感じでイ軍戦犯系ベテランズは倉持の就任を歓迎したのであるが、
「何事も最初が肝心やからね。性根を叩き直す必要がある戦犯系ベテランズを招集して、10日間の秋季キャンプやります。ワイも毎日立ち会うやで」
と、ぶち上げたのであった。
「じぇえッ! 無能にありがちなセルフやる気スイッチ16連射やめてクレメンスッ!!!!」
「しゃーないの~、直後に契約更改控えとるから出んワケにもいかんし…。まあ先様とは初対面やし、代打そっくりさんでヘーキヘーキやろ(適当)」
という流れで、本当にほぼ全員参加(不参加)したのであるが、10日間の秋季キャンプは何事も無く終了。
「意外にバレんモンやの~。まあそっくりさんズも監督にあんま顔見られんように、『真面目に練習し過ぎて疲労の極み、顔上げとる余裕無いンゴ』スタイルでやってくれたらしいからな」
「影武者ニキようやった、ボーナスでワイのサイン付けたろ(なおヤ○オクとかメ○カリで売れないからガチゴミ確)」
一方その頃、倉持サイドは――――
「やっぱ通算315本塁打の金看板が効いたんやの~。おサボり達者で有名な戦犯系ベテランズが全員ちゃんと出てきよったで。しかも監督から視線投げられたら秒速で顔伏せるとか、今時珍しいシャイボーイだらけだったらしいやんけ。お陰でこっちがそっくりさん立ててる事バレんで助かったで。もともと秋季キャンプ期間中は、楽しみにしとった元A○B推しメンが来る旅ロケの予定入っとったからね、しゃーナイナイやね(適当)」