【イ軍編3330】不人気マスコットと仲良くしてあげた結果!
今年もイ軍の先発ローテの一人として投げては燃えまくる、「北の火薬庫」こと北朝鮮系ベネズエラ人投手、チョ・マテヨ。
そんなマテヨが、球団マスコットであるミスターイディに急接近。
「イディよ~、顔面低偏差値&運動神経ゼロのユーも、ワイと一緒におったら自動的に北のエッセンスが注入されて格が上がるやろうから、今年は弟子にしたるわ。時給334円出すから、球場内では付き人アルバイトせいッ! せいッ! せいッ!!!!」
てな感じで、強引に支配下に置いてしまったのであった。
人を人とも思わぬムーヴであったが、普段は不人気マスコットが故に選手からオールスルーされていた反動で、ミスターイディサイドとしては大歓喜の涙不可避。そんな様子を眺め、マテヨは邪悪な笑みを浮かべたものである。
(クックック~ン、当節はこちとらも炎上し過ぎて過激派オタからの襲撃リスクがかつてなく高まっとるからな、万一の為の肉壁ゲットだぜ!!!!)
果たして、マテヨが12球団最強打線のマ軍相手に先発した試合、初回先頭打者からの三者連続ホーマーを皮切りに、2回で5本塁打9失点で降板。この大惨事に、イ軍オタがガンギレオブガンギレ、過激派応援団「狂イ会」の面々がスタンドを乗り越えて襲撃に来る、まさにそのタイミングで、ミスターイディがマテヨを庇うように立ちはだかったのであった。
「イディすまん! ワイの代わりに氏んでくれ!!!!」
というマテヨの絶叫は、しかしイディがくるりと振り返っての熱い抱擁で遮られた。
「マーくん、打たれまくりで辛かったの~、ワイが愛情たっぷり抱っこであやしてやっから大丈V~」
てな感じでガッチリホールドしてしまったのが運の尽き。
「ちょ、待てよ!!!!」
と、悲鳴を上げながら振りほどこうとするマテヨであったが、エア自主トレ&手抜きキャンプで鍛え下げられた腕力ではどうにもならず、狂イ会の面々の怒号と足音が近づいて――――