【イ軍編3328】○○にスランプは無いが、野球でスランプになった話
パリーグのオ軍で長らく三塁のレギュラーを張っていたものの、40を越えて動体視力の衰えから急激に打力が落ち込み、新監督に世代交代を断行されてスタメン落ち。出場機会を求めて移籍を直訴し、流れ流れて「球界の掃き溜め」こと最弱イ軍に加入した池田。ロクな選手がいないイ軍では、まだまだ主力として通用すると見られていたものである。
だがしかし、春季キャンプ初日から、戦犯系ベテランズのようなガバガバボディでこそないものの、明らかに調整不足の様子で攻守ともに精彩を欠いており、
「アカン、エア自主トレガンギマリ過ぎて、始まる前から終わっとる。イ軍イズムを理解し過ぎ、チームに溶け込み過ぎとる(震え声)」
と、イ軍オタを大いに嘆かせたのであった。
だが、池田にとって不幸中の幸いだったのは、生真面目なぐう聖で、普段からどんな取材も丁寧に応じる為、マスゴミ連中にシンパが多かった事。彼奴等が池田本人に頼まれたのでもなく、SNSで怒りの真相垂れ流し投稿ラッシュ。その内容に、誰もが涙不可避に陥ったのである。曰く、
「池やんはイ軍イズムになんか染まっとらん! 池やんの調整大失敗は、0-100でイ軍が悪い! イ軍は首脳陣解任&就任が多過ぎて、OBが異常な数になっとるから、球界三大ぐう聖の一人、そして挨拶の鬼である池やんは、お年賀の挨拶廻りが忙し過ぎて、野球の練習やるヒマが無かったんや(震え声)」