【イ軍編3325】フォロワー数水増しすれば生き残れるという風潮
時は9月、来季編成を考えるにあたり、ドラフト指名入団や新外人獲得の枠を空ける為、解雇リストの作成がスタートした最弱イ軍。その過程で、二軍の数合わせ要員であるアラサー内野手3名から誰か1名、解雇される事が決定したものである。
その選定については、全員が左打ち&走攻守全部駄目というドングリの背比べっぷりから、球団では「解雇リスト作成の〆切日にサイコロでも振って決めるか」と、一旦棚上げとなったのであった。
という情報を、前述の3名のうち1名である加瀬が、ママ活相手である球団役員ヨッメから入手。
「サイコロで決めるとか、ちょ、待てよ! 運任せ絶対NG、何か選手としての付加価値を付ければ…練習はしたくないから、野球が上手くなる以外の方向で…」
てな感じで色々考えてみた結果、SNSのフォロワー数を爆増させて、数字持ってるアピールする方針を決定。少ないながらも年俸+ママ活マネー全振りで試行錯誤し、+3万3千4百まで持って行く事に成功したのであった。
「これでライバル2名のとは文字通り桁が違う(彼奴等は3桁と4桁)、出費は痛かったが、まだ数年、野球してるフリしてゲームしながら遊べる生活を全力維持する先行投資だと思えば…」
という加瀬の目論見は、とんでもない悲劇を産んだ。
たまたまイ軍戦犯系ベテランズの一人、二塁手のアームブリスターが、日米不倫二刀流バレによりSNS(無駄に愛想がいいのでフォロワー数10万)でフルボッコ。いい人アピールで売っていたので特にフォロワーから集中砲火を浴びまくり、本人もガンギレからの出会って3秒でフルスイング殺法の予告をしてしまうなど、大荒れに次ぐ大荒れ。球団がマネーパワーで収拾に乗り出す事態にまで発展してしまったのである。
「やっぱSNSとインターネッツは滅ぶべき(震え声)」
と、イ軍球団上層部は予定外の無駄過ぎる出費にガンギレし、チーム内でSNSの重規制を検討。この過程で「ウチのDQN選手にとって、フォロワー数はリスクでしかない」という結論が出るに至り、フォロワー数を頑張って水増ししていた加瀬は、解雇リスト1位に躍り出てしまい無事死亡。来年の税金の件もあり、数字は持ってるがそれは借金の数字というオチがついてしまったのであった。