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【イ軍編3313】バット短く、フォア・ザ・ミー打法
守備では「打たれたらユーのせい、抑えたらワイのおかげ」、打撃でも長打狙いの粗いフルスイング一辺倒、フォア・ザ・ミーの権化と悪名高い最弱イ軍の正捕手綿貫。しかしイ軍で一軍に上がったヤングがまず驚くのが、綿貫がたまにバットを短く持って、当てるスイングをしている時であった。
「はえ~ッ、綿貫はんといやあ全球ホームラン狙いと聞いとりましたが、チーム打撃みたいな事もやるんすね~ツンデレ打法~ッ」
てな感じで感想を述べるヤングに対して、ベテランの草加部が、真相を教えてあげるのであった。曰く、
「いやいや、チーム思いどころか、5億%自分の事しか考えとらんのやで。こっちの守りで死球やら内角の危ない球やらがあった時よ、報復で当てられたくないから、とにかく早く打席を終わらそうと。ヒットか凡打かもどうでもいい、雑に当てるだけの我が身かわいさ打法なんやね(震え声)」