【イ軍編3312】お友達内閣、ダメ絶対球団
6年連続99敗の大暗黒に終止符を打つべく、最弱イ軍が監督人事で切り札OBを投入。かつてイ軍で10年間正遊撃手として鳴らし、奇跡の優勝争い(※Bクラスの)シーズン、打率2割2分6厘10本塁打の強打の1番打者(※イ軍基準)としてチームを牽引した、OB随一の大人気者、奥谷である。
この奥谷、OB戦やら解説試合やら、絡んだ球団イベントで、オタから球団へのディスが最大33.4%減ったという実績がある為、イ軍球団も監督就任に当たって三顧の礼で迎え入れ、下にも置かぬ扱い。コーチ陣も奥谷の意向で気心が知れたメンツが集結――――するかと思いきや、球団主導でスタッフが一方的に決定され、一緒に何かやるのが初めてとかいう暗黒フレッシュ(適当)な陣容となったのであった。
これには心あるイ軍ピュア系オタが、
「ちょ、待てよ! こんなの奥谷の人気に鬼嫉妬したフロントのハード公開処刑やんけ!」
てな感じでおったまげつつガンギレしていたのであるが、古参オタの反応は真逆。
「これは球団サイドが相当気を遣っとるで。さすが切り札いうだけの事はあるわ」
と、思わず唸っていたものである。その心は、
「今まで何度もあったが、ヘンに仲がいいお友達内閣なんで組んでみぃ、どうせ遅かれ速かれチーム成績が暗黒過ぎて解任5秒前からの、責任を擦り付け合う人間関係崩壊イベント不可避なんやか。その後の人生考えたら、仕事と割り切って付き合う系人選にしといた方が絶対ええんやで」
という推測は概ね当たっており、球団はそのつもりでマネーに困っている球界OBを結集させ、奥村内閣を組閣したのであった。
しかし、球団が奥村に気を遣って、
「コーチにやる気出させる仕掛けを作ったろ!」
と、コーチ陣に高額インセンティブを設定してしまったのが運の尽き。
春季キャンプ初日から自分の主張を押し通そうとするオレがオレが内閣状態となってしまい、全員初対面のDQN連中をまとめる立場の奥村は秒速ノイローゼからの3月まで持たずにメンタル系病院送りからの辞任で無事死亡。悪評カットどころか、通常の3.34倍ヘイト買王拳してしまいつつ奥村からの毎年のお中元・お歳暮を失ってしまうとかいう(さすがに来なくなった)、特大ブーメランボールが完成してしまったのであった。