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【イ軍編3298】打ち上げてはならぬ、転がせば何かが起こる打法
12球団最強打線を誇るマ軍にあって、一年目から33ホーマーをマークし、2番サードに定着した新鋭宇高。しかし、二年目に他球団から徹底的にマークされ、開幕から1か月で打率1割台、1ホーマーと、大不振に陥っていたものである。
基本的には全打席フルスイング、ホームランの打ち損ないがヒットなんやスタイルの宇高も、深刻に悩み込んでしまい、最弱イ軍戦でバットを短く持って当てに行くスイングを敢行。だが、監督に見咎められ、まあまあ強めに叱責されてしまうのであった。曰く、
「ユー! 何やそのチョコンと当てるようなへっぴり腰スイングは!」
「いや監督さん、ちょっともう今までのフルスイングでチームに貢献出来る気がせんのです。せめてゴロを転がして、何かが起こってのワンチャン出塁狙いですわ」
「バーロー! イ軍ガバ野手陣を無礼るな! フライ上げてもゴロ並にポロリの可能性が巨レ存なんやから、イ軍戦だけは今までと同じようにフルスイングせいッ! せいッ! せいッ!!!! ちな球が遅いから空振りの心配もないんやで(震え声)」




