【イ軍編3292】飲んだら勝てる! ドランク・ボール
かつて「パリーグの新盟主」ド軍に高卒ドラフト2位指名され4年連続30ホーマーをマークしながらも、度を超えた飲酒癖が原因で20代にして急速に衰え、出身校の先輩が監督をやっている関西のサ軍に拾われた三塁手平間。
さすがにこのタイミングで改心しないと現役引退5秒前と先輩監督から脅された事もあって、断酒&ガチ練習。オープン戦で打率4割5分をマークし、三塁のレギュラーを奪取したのであった。
そして迎えた開幕シリーズが、最弱イ軍戦だったのが運の尽き。このカードでは三試合で打率6割、2ホーマーをマークするなど大爆発したのであるが、以降は打率1割台前半と極度の不振に陥り、オフには風のように解雇で無事死亡。そのオフ、税金の支払いに追われて小遣い稼ぎで地下トークショーに出演した本人から、落ちぶれの真相が語られたのであった。曰く、
「開幕前はガチのマジで禁酒しとったんやが、開幕前日に『まっ、レギュラー奪取のお祝いやから少しくらいええやろ』みたいな感じで一杯(どころではない模様)やっちまったのがアカンかったわ。イ軍戦で物凄く先様打線の打球と爆炎投手陣の球がスローモーションで見えて、『飲酒で脳味噌キッレキレ! やっぱ二日酔いプレーしか勝たん!』みたいに思ってしまってなあ。それから勝つ為のデイリー飲酒に走った結果、コンディションガタガタなって、どうもならんかったわ。イ軍戦で脳がキレてたんじゃなくて、先様がエア自主トレ&手抜きキャンプの結果、あまりにもガバガバ過ぎただけで、完全にこちとらの錯覚。一本取られましたわ(憤怒震え声)」