【イ軍編3291】真夏の球界オレオレ詐欺疑惑
時は8月、最弱イ軍について、奇妙な噂が流れていた。
「おうワイや! ワイやがな!」
と、5月頭に成績不振で解任となった元監督の北岡を名乗るワイワイ詐欺の電話が、イ軍ナイン宛に頻発しているというのである。
「なるほどなあ、野球選手はマネー持っとるし、イ軍戦犯系ベテランズのゲーム廃人脳ならワンチャン引っ掛けられるかもしれんし、目の付け所は悪くない可能性が巨レ存…?(震え声)」
「どういう詐欺内容かは知らんが、メジャーへの高額移籍料をチラつかせて球団を自主退団させるとか、そういう内容であって欲しい(適当)」
てな感じでオタの憶測が捗ったのであるが、その真相はイ軍ならでは、どこまでも斜め上に存在していたのであった。以下、パネマジ広報白井とその部下の感想戦――――。
「いやしかし、何の仕込みもヤラセもないのにこんだけ騒動になるとか、北岡はんの天性のスター性も大したもんやで(適当)」
「別にワイワイ詐欺じゃなくて、ガチの本人ですからね。『また監督やる事になったから!』という挨拶コールだったんですが、5月に勝率1割台で解任されてるから、誰も信じないという…」
「この数年、1シーズン5~6回の解任で候補がおらん事なって圧倒的人手不足、止むを得ずの同一シーズン2回目の監督就任やからの~。これからはそういう事も有り得るんやと、選手には説明しとかんとな。監督もスクランブル起用なんやね(適当)」