【城戸編634】営業力SSS級、数字を持ってる日本最強打者
通算2000本安打をマークしながらも、ここぞの併殺、そしてポロリで球史に残るSSS級戦犯という評価を不動のものにしている「40億の凡打製造機」こと最弱イ軍の四番打者、城戸。
今季は開幕から特に低調で、7月末まで打率2割2分、0本塁打。からのチーム最下位確定後に消化試合の鬼モードで怒涛の無駄ヒット量産。最終的には3割3厘、4本塁打にまとめたものの、イ軍オタはガンギレもガンギレだったものである。
だが、序盤の凡打ラッシュでチームを暗黒に導いたにも関わらず、城戸が観客動員を約3万3千4百人は増やしたとかいう、謎の怪情報が球界を駆け巡ったのであった。
「さすが、ワイのオタは目が肥えとるからの~。表面的な数字では分からない、日本、いや世界屈指の打撃術を見に来とるんやで。たとえば単なる遊ゴロとかでも、最新の打撃の粋が334個は詰まっとるからな。もはやアーティスティック、国宝指定5秒前よ(確信)」
てな感じで妄想が捗りまくる城戸であったが、彼奴のお陰で観客動員が増えているのは事実なのであった。以下、イ軍営業部会議より――――
「今年の城戸は例年以上に凄かった(意味深)の~。特に試合の序盤にチャンスで併殺、ピンチでポロリと、点に絡む動き(点は入ってないし入れられている)が多かったからなあ」
「イ軍にFA加入してから7年間で、今年が一番酷かったですからね。オタも溜まりに溜まったアレがアレして、観戦途中から帰宅で応援ボイコットや! ていうムーヴまで出来たのが大きかったですわ」
「帰ったオタの席を当日中に安価で再販して、結構埋まってビヂネスでは大勝利。さすが、チームの勝利以外の数字は、持っとる男やで(錯乱)」