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【城戸編124】戦慄の城戸シート
イ軍本拠地東京新宿スタジアムに設置されている、通称“城戸シート”。「4億の不良債権」「鬼併(※併殺)犯科帳」こと4番城戸が関係者を招く為の座席である。
しかし、さすが城戸絡みのネタと言うべきか、ガラの悪さに定評のある新スタの客層の中でも、とりわけ危険そうな連中が鎮座している危険地帯と化しているのであった。
今日も今日とて、パンチパーマと白スーツ着崩し&エナメル靴でキメた893風の一団が、周囲を威圧しながら城戸の凡退にヤジを浴びせ、騒ぎまくっているのであった。
「しかしホントにこんな格好しないとダメなんすか? いくらチケットがタダでも割に合わない気がするんですが…」
「バカヤロ、イ軍ファンからの城戸の嫌われっぷりをナメるなよ。こうやって893風スタイルでビビらせとかないと、城戸の関係者っつーだけでアンチ城戸に襲われる可能性が高いんだ」
そう、城戸シートに座る連中は893などではなく、流れに流れたチケットをタダで入手した単なる物好きなのであった。




