【イ軍編3268】サヨナラホーマーで水ぶっかけ要求3.0
最弱イ軍の本塁打記録保持者(※打たれる方)“風神”先発試合。本領を発揮した風神による3回4被本塁打に触発されたのか、対戦サ軍投手陣も出て来る投手が悉く爆炎&爆炎。双方二桁失点の馬鹿試合となり、9回裏イ軍の攻撃時点で、13-13となっていたものである。
序盤、7点のビハインドを背負った事で、
「もう今日は無理やろ」
と、イ軍首脳陣が「ヤングに経験積ませとくか」と、早々に「明日から本気出す」モードとなっていた結果、雑な采配で野手を使い切ってしまっており、代打に人手不足でリリーフ待機していた「マウンドの詐欺師」こと先発二番手の神崎を出す羽目になったのであった。
「じぇえッ! ワイ、明日の先発だっちゅうのに…。とりあえずテキトーに振り回して終わらせたるわ」
そう言い残して打席に向かった神崎は、初球フルスイングで左翼席上段に飛び込むサヨナラホーマー。大歓喜の舞をしながら塁間を走り抜け――――るかと思いきや、何やら焦った様子でバットを振るジェスチャーをしながら「水! ワラー(ウォーター)!」と、しきりに叫ぶのであった。
「何や神崎の野郎、ぶっかけセレブレーション要求とか完全にのぼせ上っとるの~」
「まあでも彼奴のお陰で延長回避で帰れるのは事実やし、猫除けので置いとるペットボトルでも持ってってやるか」
てな感じで義理モード全開でホームベースに向かう戦犯系ベテランズに、神崎がガンギレしながら指示を飛ばすのであった。曰く、
「違う! 水かけるのはワイやない! いやカモフラの為に掛けてどうぞ!(錯乱) 水かけいうか洗って欲しいのはバットなんや! どうせ当たらんやろうからとバットの先にダーク松脂スペシャル(意味深)塗りまくったら、そこにジャストミートしてボール飛び過ぎた! 審判に怪しまれるとアレやから、秒速で洗い流してくれやどうぞ!!!!(震え声)」




