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【イ軍編3267】進塁打・バントの鬼を完封した男たち
バントや右打ちなど、自分を殺してチームプレーに徹するスタイルに定評のある二塁手坂崎が、パリーグのド軍からセリーグのサ軍にFA移籍。サ軍の「ワイがワイが」打線で二番に座り、繋ぎ役としてスパイス的存在になったものである。
だが、最弱イ軍戦でだけは、セルフィッシュプレーになっているとかいう怪情報が、球界を駆け巡ったのであった。
「坂崎ほどの職人気質でも、やっぱボーナスステージのイ軍戦では我を忘れてしまうんやの~」
「いやいや、一人一派閥、全員自分勝手なサ軍イズムに毒されたんやろ」
等と、サ軍オタの間でも様々な憶測が流れたのであるが、これには坂崎が「ワイは何も変わっとらん!」と、怒りの反論会見。そこで明かされた真相に、誰もが涙&掌返しに追い込まれたのであった。曰く、
「隙あらば進塁打、フォア・ザ・チームの鬼ワイは健在も健在よ。しかしなあ、イ軍戦でだけはいくら右打ちやバントやっても、先様が守備ガバ過ぎて、全部ヒットになっちまうんや。まさに噂以上の野球の第三世界、やってて頭おかしなるで(震え声)」




