【城戸編631】日本最強打者危機一髪! 邪悪な既成事実メイクドラマ
「某西宮にあった球団でよ、監督が大ベテランを引退に追い込む為に、シーズン終了のオタ向け挨拶で『去る山田、そして福本』言うて、予定してない方まで名前挙げよったんや。ほしてよ、『何も言われてないけど、しゃーないから引退しますわ』言うてホントに引退しよったいう逸話をウィキで見かけて、コレだ! 思うたね。ウチ(最弱イ軍)の40億の凡打製造機(城戸)も、この流れで強引に引退に持ち込もうや。ワイら、城戸バスター言うて、イ軍史、いや球史に残る偉業を成し遂げた言うて、オタに永遠に記録されるで(確信震え声)」
という新球団社長の極秘指令が、イ軍監督土井に下った。
「フッ、社長もなかなかのワルよのう、しかし来季戦力を考えたらSSS級戦犯は居ない方が絶対強くなるからな、その企み、乗らせてもらいますんやで」
てな感じで邪悪な笑みを浮かべる土井であったが、かつて現役時代、城戸と激しい首位打者争いを繰り広げた際、汚いバントヒット連打を喰らってタイトルを掠め取られたヘイトが未だ抜けていない状態が、とんでもない悲劇を産んだ。
事前の打ち合わせ通り、シーズン最終戦後のオタ向け挨拶で城戸引退匂わせをカマそうとしたところ、
「え~、今日でシーズンが終わりますが、他にも色々終わりを迎える事がございます。去るき…き…き…。えー、ど…どど…」
と、普段から「SSS級戦犯」「自動アウト」等、城戸を蔑称で呼び、名前で呼ぶことを禁忌扱いしていた事で、城戸コールイップスになっており万事休す。
「去る…去る! き…ど…ど…、い、い…かん…! とりあえず、来年からほ…ほ…んき、だ、だ、出す!!!!」
といった風に過呼吸状態になってしまい、喋りが崩壊。こうして、
“き…ど…『ど』…、『い』、い…かん…! とりあえず、来年からほ…『ほん』…んき、『だ』、だ、出す!!!!”
特定の個所だけクソデカボイスになった結果、オタたちには「去る土井、本田(球団社長の名前)」と聞こえており、
「監督と社長のダブル辞任で優勝や!」
「ユーたちの志は決して忘れはせんで、今日の晩シーメぐらいまでは(適当)」
スタンディングオベーションの嵐で、辞任せざるを得ない空気が秒速で作られて無事死亡。
城戸本人は何も知らない間に監督と球団社長の邪悪な企みを打ち砕く、サイレント・ベースボールジャスティスが執行されたのである(超適当)。




