【イ軍編3249】エンドレス派閥活動
かつて関西のサ軍で2000本安打を記録した強打の内野手として鳴らし、監督としてもリーグ5連覇を達成。球界のゴッドファーザー、親分として強大な影響力を持つ藤堂。齢80を数え、さすがに表舞台に出て来る事も少なくなっていたが、ここに来て、若い指導者、指導者候補と頻繁に会合を繰り返しているとかいう情報が、球界を駆け巡ったものである。
「これはアレか? 冥途の土産で『ワイが育てた』を持って行きたい可能性が巨レ存…?」
「彼奴は性欲一番、野球は二番という噂もあったから、全員隠し子なんやろ(適当)」
てな感じで様々な憶測が流れたのであるが、此度のムーヴは、最弱イ軍に起因するものだったのである。以下、藤堂が卒寿(90歳)を迎えて自費出版した自伝で当時の事を明かして曰く、
「イ軍は大暗黒過ぎて、シーズン中に4人も5人も監督入れ替えるから、いよいよ候補が枯渇しとっての~。それで球界のご意見番たるワイに推薦依頼が来るんやが、こちとらもイ軍に出してもいいような弾が、さすがに尽きとってなあ。それでワイ派閥以外のヤングを取り込んで、人材補充しとこ思って、80代で改めて人脈作り頑張ったね。イ軍から貰える紹介手数料で、ヨッメへの慰謝料と曾孫連中の専門学校代出したから、アリシャスアリシャスですわ(適当)」




