【イ軍編3221】「目で頃せ」3.0
パリーグのド軍からセリーグのマ軍へFA移籍してきた通算本塁打334本の強打者、小田部。強打と同時に選球眼も優れており、その長打力にビビり半分のセリーグ投手陣相手に、出塁しまくっていたものである。
そんな小田部が単打で出塁した最弱イ軍戦、先発登板していたヤングエース相原に詰め寄り「ユー、何をガン飛ばしまくっとるんやゴルァ!」と、クレームを付ける事態が発生。
エースが逝くと勝率1割以下になって秒速解雇待ったなしとなるイ軍首脳陣が飛んで来たが(※なお相原の実力と顔面偏差値に鬼嫉妬の戦犯系ベテランズは2828しながら遠巻きに眺めているだけの模様)、何事かを淡々と説明する相原に、小田部のテンションはすぐと鎮静化。最後には涙ぐみながら相原の肩をポンポンし、解放するに至ったのであった。
そして試合後、相原が語った真相には、誰もが涙不可避に追い込まれたのである。曰く、
「小田部さんね、『盗塁予防にしても、ガン付け過ぎやろ! そもそもワイ、プロ生活10年で通算1盗塁やで!』って怒っちまってなあ。いやいや、そうじゃないんです、走者じゃなくて、野手を睨んで釘付けにしとるんですと。そうしないと彼奴等、球を怖がって逃げるから、全部ヒットになってまうんですて説明したら、何か同情爆買いしてしまってねえ。『今度からユーがそういう気を廻さんで済むように、全打席ホームラン狙う』とか言ってましたわ藁」




