【イ軍編3162】バッテリー防御率でチームナンバー1になる方法
最弱イ軍で長らく正捕手として君臨していた綿貫も、寄る年波には勝てず40歳以降は成績が急速に悪化。毎年60~70打点を稼いでいた売り物の打撃もすっかり錆び付き、いよいよ引退5秒前と噂されていたものである。
だが、そこから少ない出場機会で、相原や神崎らを除く爆炎投手陣をリードした時の防御率が、他捕手のそれより1点以上低い(とか言っても5点台後半とかだが)という実績を武器に、3年の現役延命に成功。
「何だかんだ綿貫のリードは凄かった」
みたいな評価が定着し、引退後の球界再就職にまで繋がりそうなところで、イ軍で犬猿の仲だった「マウンドの詐欺師」こと神崎が、「そうはい神崎」と異議を唱えたのであった。
「彼奴が受けた時の防御率が良かったのは、リードのお陰なんかじゃないんやで。野郎の配球はそもそもノリと勢いだけやし、万が一いいリードしたところで、爆炎投手陣が魔制球過ぎて球がその通りに来ないから意味無いし(震え声)。そんな事よりも、試合前に先発が投球練習しとるとこを見て、『今日は調子ええわね』と判断した時だけ『ワイ、頭から出るわ』言うて、強引にスタメンで出てただけなんや。まあ見る目があるのは否定出来んが、とんでもない便乗野郎だったというのが真相なんやね(憤怒震え声)」




