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【イ軍編3145】学閥挨拶祭り開催中!
かつてセリーグを2度制覇した名将沖倉が、熟年離婚訴訟の結果ヨッメに完敗。生活費を稼ぐ必要に迫られ、20年のブランクを経て77歳にして最弱イ軍の今シーズン2人目の監督として現場復帰したものである。
沖倉は伝統的に上下関係に異常に厳しいマンモス私大出身という事で、各球団に散らばる後輩が、試合前に挨拶に訪れるようになったのであった――――いや、それどころか、試合が組まれていない球団の後輩たちも、無理矢理時間を作ってイ軍本拠地である東京新宿スタジアムに訪れ、沖倉に挨拶をする、異常事態となっていたのであった。
「えっ? ワイの人望、高過ぎ…?」
と、これにはご満悦モード不可避となった沖倉であったが、後輩連中としても、止むを得ない仕儀だったのである。
「全く、上下関係縛りがキツ過ぎるのも考えモンやの~。先様が現場復帰しとる間に挨拶行っとかんと、本人以上にOB会が煩いからなあ」
「今年のイ軍は勝率1割台で大暗黒過ぎて、いつ解任されてもおかしくないからね。挨拶はオールタイム駆け込み状態なんやね(震え声)」




