【イ軍編3133】大暗黒でしか育ち得なかった選手がここにいる
その天性のバットコントロールで、高卒ドラフト1位でサ軍に入団時、2000本安打確定! とまで将来を嘱望されながらも、生来の要領の良さ――――というかおサボり&手抜き癖が災いし、現役生活10年で一軍通算20本安打に留まる未完の大器大串。
強豪校出身のドラフト1位入団だけに球団としても首を切り辛く、10年という節目でようやく自由契約に持ち込み、そこを昔のネームバリューと数合わせ目的で最弱イ軍が獲得したのであった。
これは最後の思い出作りモード、大串のプロ野球生命に終止符を打たれるが5億%と思われたが、まさかの練習量が増えて(一日で均すと10分とか15分レベルだが)、大串は6番打者としてフルシーズン打率2割2分3厘、7本塁打と長打力のある(※イ軍基準)意外性の打者として主力に躍進。勝率2割台の暗黒球団に育てられた、稀有な例となったのである。以下、マスゴミ取材に応えて本人曰く、
「練習嫌いワイ、クビを切られんように、首脳陣が見とる前限定のアピールだけは全力やったからね。ほしたらよ、イ軍じゃ年に5回も6回も監督やコーチが替わるから、その度に力を入れてアピールせなアカン。ほんで気付いたらバット振っとる回数が増えとって、何か打てるようになっとったわ(適当震え声)」




