【イ軍編3120】幻惑のピックロ投法
メジャーで導入されて試合時間短縮に大成功したピッチクロックを、
「乗り遅れるな、このビッグウェーブに」
とばかりモロパクリする気満々で、試験的に導入した日本プロ野球。最弱イ軍の新球団社長が、チーム鬼低迷の目線を逸らすべく、早速悪用。かつて極短期間イ軍に在籍していた選手がバッターボックスに入った瞬間、
「○○おかえり~!!!!」
と、スタンドに仕込んでいたヤラセ要員がスタンディングオベーション。
「え!? ワイがイ軍に在籍しとった黒歴史を覚えとるオタがおるの!?」
てな感じで嫌がりながらも満更でもない打者が、打席を外し手を振って応えたところで8秒が経過し、「~~~~ッライーーーーク!!!!!!!!」と、ピックロストライク!
「興行のキモ、分かって無さ過ぎィ!!!!」
憤慨する打者を、貴賓室で指差しながらイビルスマイルを浮かべるイ軍新球団社長であったが、
「そ、そんな…チーム在籍10年のワイが顔も分からんような短期間しかおらんかった奴に人気で負けるなんて…」
と、イ軍投手の本塁打世界記録保持者(※打たれる方)“風神”が気落ちしてしまい、通常の三倍は打ち頃のホームランボールを配給してしまい、2イニング6被本塁打で無事死亡。この異常な打たれっぷりに(まあいつも異常ではあるが)ガンギレしたスーパーハカー系オタの鬼調査により此度のヤラセが白日の下に晒され、責任を取らされた新球団社長は風のように解雇。早めにゲロっとけばワンチャン無限降格で済んでいたのではという、自らの職業生命をピッチクロックしてしまったのであった(錯乱)。




