【イ軍編3098】八百長疑惑不可避打撃指導で勝つ!
昨オフにパリーグの本塁打王と奪三振王をFA獲得、更には他球団との落ち武者メジャー争奪戦にも勝利し、総額30億投入して大補強を敢行した関西の雄サ軍。
今季ぶっちぎりの優勝候補と目されていたが、新戦力が次々と故障離脱。からの、彼奴等への高年俸で鬱積した不満が既存戦力内で爆発し、首脳陣を巻き込んだ形で球団上層部との軋轢が表面化。5月で最弱イ軍と最下位争いを繰り広げる、大暗黒に突入してしまったものである。
そんな折、昨年ドラフト4位で入団した大卒外野手江口が一軍昇格。巧みなバットコントロールと鋭いライナーが売りの将来のクリーンアップ候補に、最弱イ軍戦でコーチが指示した打撃は――――
「えっ!? 一塁か三塁、野手の正面を狙うんでっか????」
という、何とも不可解なもの。
「いやしかしそれは明らかに八百長では…。でもしゃーない、八百長で稼いだ資金で大補強、チームが来年から本気出す態勢作る為に、やったりますわ」
と、長い物には秒速で巻かれるポリシーの江口はほぼ快諾したのであるが、コーチは慌てて詳細説明に入ったのであった。曰く、
「何か勘違いしとるみたいやが、八百長ちゃうで! 勝つ為! 勝つ為の打撃や! イ軍のコーナー、一塁城戸と三塁魅沢は、ライナー来たら怖がって捕るよりも避けるからな。彼奴等の場合、正面が一番のヒットコースなんや(震え声)」




