【イ軍編3091】ボール・スライス・マン
メジャーで2年連続10勝を挙げながらもファソとの投資トラブルが原因で球団を解雇され、生活費を稼ぎながらメジャー復帰を目指す為に、年俸5億で最弱イ軍に加入したパウマー。メジャーでも有数の研究熱心さで知られ、「NPBを丸裸にする」と宣言、イ軍側が「どーせ無理やろうからヘーキヘーキ」とテキトーに付けた20勝とか防御率0点台とかの高額インセンティブを本気で狙っており、最終年俸10億を超えるのではないかと、イ軍上層部を慌てさせたりもしたものである。
だが、開幕投手で起用されたパウマーは、防御率5点台前半とイ軍基準では先発ローテ及第点ながら、被長打が多く、全く冴えない状態。
「アカン、『日本でプレーするのが夢でした』とかリップサービスしながら、やっぱ深いところでNPBをナメとったんや(憤怒)」
「年俸返せ!!!! ――――とは言えない、イ軍じゃ主力だから…ちなイ(震え声)」
てな感じで心ある野球オタの憶測が渦巻く中、最終的には4勝15敗1セーブ、防御率4.96でフィニッシュ。そして10年後、メジャー復帰に失敗してやっぱりマネーに困っていたパウマーが自費出版した自伝で、当時の真相が明らかになったのであった。曰く、
「開幕前、イ軍球団にNPBの公式球を用意してもらってよ、半分に切って成分分析したんや。このぐらいの反発係数やったら、どんぐらい力入れて投げれば抑えられると目星付けとったんやが、この時に渡された球が、イ軍球団が本拠地で仕込んどった違法飛ばないボールでの~。当然他球場じゃ通常のボールだから目算が狂いまくって、やたら長打を喰らったんやね。途中から気付いて球団側に鬼クレーム入れたんやが、口止めインセンティブで2億出す言うんで、黙っとったんや。そん時に時効10年の条項を入れといたから(超小さい文字で誰も気付いてない説)、今回の自伝でマネー二毛作なんやで(適当)」




