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【イ軍編3083】新人にブルペン一番乗りで投げさせてあげるフレンドリー先輩ズ
あれは最弱イ軍のヤングエース、相原が新人時の春季キャンプ――――。
無名の高卒ドラフト5位入団だけに、誰にも注目されていなかったのであるが、初日のブルペンで状況が一変。150km前後の剛球をバシバシ投げ込む姿に、それまではガン無視だった戦犯系ベテランズが俄かに沸き立ち、
「おっ、やるやんけ!」
「今の時期、色々試すのが大事なんやで」
「ほなブルペンキャッチャー順繰りに投げてみよか」
等と、非常にフレンドリーな反応となったのである。
(イ軍はフォア・ザ・ミーの集団と聞いとったが、やっぱ中に入ってみんと分からんモンやの~)
と、気を良くした相原は、更にノリに乗って全力投球。その姿を爆炎投手陣は目を細めて眺めるのであった。
「この時期にあんなスゲー球を受けまくらせとけば、明日からブルペンキャッチャーズは捕球出来んくなるやろ」
「一週間は合法的おサボり確定おいしいです(震え声) ド○クエの新作が捗るで~ッ!」




