【イ軍編3057】生意気なエース様にも、しきりにベンチの様子を窺う駆け出し時代があった
最弱イ軍のヤングエース相原が2年目にリリーフで好投を繰り返し、3年目に先発ローテに組み込まれての数試合目――――。
基本的に反抗的・超強気な性格で、グラウンド内外でオフェンシブなスタイルを貫く相原であったが、マウンド上でピンチを迎えた際、度々ベンチに視線を送るようになっていたものである。
「チームで一番マシな防御率とはいえ、まだ20かそこらのガッキやからの~。まだまだ甘えんBOYな年頃やで」
「ベンチからガン無視されとって草…いや、涙不可避」
てな感じで、相原の若さ・実力・顔面偏差値に鬼嫉妬している戦犯系ベテランズは、ここぞとばかりに上からコメント製造機と化したのであった。
からの、某マスゴミ記者をお小遣いで釣って試合後に、
「ベンチばっか見よりますけど、相原投手は基本指示待ち投球いう事なんでっか」
と、ビーンボール風の質問まで浴びせたのである。だが、そこでのアンサーが揮い過ぎており、記者が仕込みをゲロった事で、相原の株が上がった反動で戦犯系ベテランズのそれがもはや想像するのも困難なレベルで激落ちしたのであった。以下、相原曰く、
「いやあ、指示待ちいうか、逆にこっちから指示――――ではなく、お願いですね。はい、監督やら投手コーチやらに、『ここで爆炎リリーフに替えたら頃、いえ、このまま続投した方が勝つ確率が高いです』言うてね、目で訴えとったワケですわ。はい、監督からは『怖いからそんなにガン飛ばさないでどうぞ』言うて、クレーム来ましたわ」




