【イ軍編3046】ウイニングショットキラーキラー
現役生活13年で通算打率3割1分5厘、291本塁打ながら、あまりにも偏屈な性格が災いし、パリーグのオ軍からトレードでサ軍に移籍した強打者桑井。サ軍でもベンチで座禅を組み、集中を乱されると赤ちゃんスタイルでゴロゴロ転がりながら大泣きするなど、奇行&奇行で浮きまくっていたのであったが、極めつけが「球界の掃き溜め」こと最弱イ軍戦であった。球史に残る花火師揃いである爆炎投手陣と対戦する際、全くバットを振らずに凡退しまくるのである。
「何やこの八百長打法(打ってない)は…。移籍後の人間関係が秒速ブリザードになった腹いせの可能性が微レ存…?」
「いや逆や、イ軍爆炎投手陣の賄賂投法やろ(憤怒確信)」
てな感じで様々な疑惑を産んだ桑井の謎ムーヴであるが、これはあまりにも意識が高過ぎた事が産んだ悲劇なのであった。引退後に自費出版された自伝で桑井本人曰く、
「ワイの絶対譲れんポリシーとして、投手のウイニングショットを打たん事には、勝ったとは言えんと。ヒョロ球打っても意味無いと。しかし後から分かったんやが、イ軍の爆炎投手陣は、これという球は500球に1球くらいしか来ないんやね。それをずーっと待っとったら、50打席ぐらいノーヒットになっとったわ(震え声)」




