【イ軍編3037】慣れ合い警察過激派24時
「他球団メンと自主トレやら試合中談笑がNGならよ、試合前に挨拶行くのも立派な八百長疑惑行為じゃないのォオン!!!!????」
と、吠えたのは、関西の雄サ軍のレギュラー左翼手伊川(34)。自身、上下関係が鬼厳しい高校・大学出身ながら、先輩ヘイト限界突破によるガンギレ提唱なのであった。
伊川の主張は、主に学閥系の輩から集中砲火を喰らい、表面上は強気ながらも内面が繊細なのでプレーにダイレクトに影響。攻守に精彩を欠いた伊川はサ軍を解雇され、流れ流れて最弱イ軍に拾われる形となってしまったのである。
エア自主トレ&手抜きキャンプで鍛え下げられたイ軍戦犯系ベテランズの中に、落ち目とはいえまともなコンディションで紛れ込んでしまった伊川は、今度は対戦チームから野球の面で集中マークを喰らい、打率0割台マークで成績的に無事死亡。
かと思われたが、先述の「先輩後輩ファッキュッキュー! 試合前挨拶は実質八百長だからダメ絶対」という主張を半ば以上意地で続けていた結果、何か球界が本当にそんな流れになり、伊川は密かにヤング層の支持を獲得。伊川本人は全く気付いていなかったが、ヤング連中からの忖度ボールで結構ヒットを稼いで、現役生活を3年延命。ホロリ泣けるええ話系、恩返しボールが完成していたのであった。




