【イ軍編3036】叡智の不動ディフェンス
関西の雄サ軍でレギュラー三塁手を張る高卒5年目の倉田。3年連続2割9分10本塁打をマークしている打撃には定評がある反面、守備にはやる気が無く淡泊なプレーぶりに、地元オタからは度々ブーイングを喰らっていたものである。
そんな倉田が三塁で先発出場した、「球界の掃き溜め」こと最弱イ軍戦で、事件は起こった。
イ軍の四番「40億の不良債権」城戸が、ド真ん中の棒球を打ち損じて三塁側のイ軍ベンチ至近にファウルフライを打ち上げたのであるが、倉田が追う素振りを全く見せなかったのである。
結果、打球はイ軍ベンチ最前列にポトリ。ベンチに突撃すればワンチャン捕れた可能性がありそうではあったにも関わらず、
「倉田ようやった! ナイス判断!」
「倉田の野球脳が成長しとって涙不可避」
というサ軍オタからの賞賛の声と共に、拍手まで巻き起こったのであった。
「ちょwwww皮肉wwwwサ軍オタ性格悪過ぎィ!」
「やっぱ関西のディスは次元が違うの~、オフの年俸交渉でサ軍だけはトレード拒否条項追加しよ(震え声)」
てな感じでおったまげたイ軍ベンチの戦犯系ベテランズであったが、まさに彼奴等が原因での此度の怪現象なのであった。以下、拍手を先導したスタンドの古参サ軍オタ曰く、
「イ軍ベンチ、エア自主トレ&手抜きキャンプで鍛え下げた肉布団揃いで、実質全域安全マットやと思うやろ。しかしなあ、彼奴等総員隠れゲーム態勢やから、万一のプレー中データ飛びだけは絶対避けようと瞬間的に離脱して、一気に何も無いデンジャーゾーンに早変わりなんや。城戸なんてどうせ打つ前から確定アウトなんやから、こんなとこで無理なんかする必要無い、倉田の好判断が光るやで。なお、単にやる気無いだけの可能性も高い模様(憤怒震え声)」




