【イ軍編3026】栄養費、まごころ、重ねて
「誠意とは栄養費(意味深)、間違いない(確信)」という原点に立ち返った新人選手獲得方針を掲げた「セ界の白星配給所(他球団的な意味で)」こと最弱イ軍。
世代のドラフト候補の一人、関西六大学リーグで活躍する内野手伯方に、3年冬から毎月20万の栄養費を注入したのであった。
「彼奴は今時珍しい真面目人間やからな(なお栄養費は受け取る模様)、ヘンに目立ってもアカンし、ドラフト当日まで極力接触は絶つやで。本来であればドラフト4~5位クラスやが、そこを1位指名&栄養費でしっかり囲ってエンゲージメントを高めてよ、主力打者に育つんやで…グフフ…」
と、邪悪な笑みを浮かべるイ軍新球団社長であったが、伯方が真面目過ぎた事が、とんでもない事態を産んだ。
「高額栄養費で投資してくれるイ軍さんの期待に全力体作りで応えるやで~ッ!!!!」
てな感じで栄養費20万を全額文字通り栄養費として使用した事で、体重がとんでもない勢いでボリュームアップしていたのだ。ドラフト1位指名での歓喜の記者会見でイ軍幹部が久々に見た伯方は、体重130㎏のイ軍戦犯系ベテランズにも負けず劣らず、恐ろしいまでのガバガバボディ。野球部連中がドラフト指名祝いで胴上げしようとしたら重過ぎて崩れたのがハイライトで、プロ生活はちょっと死球をたくさん取った(ホームに覆いかぶさる打撃フォームだったから)ぐらいで、2年で終了。
しかし栄養費支給時代の末期に「毎月20万使い切るのもかなり骨やで。一回数万の高級店行くしかないやろの~」と、本物を知る経験を積んでいた事で、引退後はグルメ評論家として第二の人生をスタート。後年、その筋では第一人者となり、イ軍は野球で負けて食文化で勝ったのであった(適当)。




