【城戸編605】アンチ日本最強打者が希少サインを集め出す!
最弱イ軍でほぼ全試合スタメン四番ながら、チャンスで長打を捨てて安打狙いのフォア・ザ・ミーの権化、城戸。
そんなチームの癌を何とかしようと、過激派原理主義系応援団「狂イ会」の中で有志が立ち上がり、
「直近一年の城戸のサインを集めて呪って、公式戦から締め出そう」
というムーヴが巻き起こったものである。
これまでは、城戸のサインを見つけたら汚物は消毒とばかり焼却するアンチ活動が捗っていただけに、サイン収集はなかなか骨の折れる作業ではあったが、城戸憎し、ここぞの併殺許すまじの有志の怨念で、数百枚単位のサインが集まったものである。
そこで、イ軍の霊能者兼野球選手宜保愛甲に声を掛けたものの、
「さすがに腐ってもチームメイトが直呪いすんのはアカンやろ! ――――まあ知り合いを紹介するぐらいなら力になるで(ほぼゼロ労働、紹介料で小遣い稼ぎ美味しいです)」
てな感じで断られつつも呪術師と繋いでもらい、果たして、城戸誅殺の儀が執り行われたのであった。
だが、城戸は何も変わらず、元気に徹ゲー(徹夜でゲーム)&試合で凡打を繰り返し、代わりにチーム内の有望ヤングである昨年ドラフト3位の高卒野手志村が謎の体調不良で長期欠場へ。
「ちょ、待てよ!」
と、ガンギレした狂イ会有志が怒りの全力調査を敢行したところ、この1年の城戸のサインは、お小遣い欲しさで志村が城戸にオファーして代筆していた事が判明。そして寝込んだ志村は、暇潰しで読んでいたパチンコ雑誌の広告漫画で「これからはFXや!」と投機に開眼。1年目途中で自主退団し、ビギナーズラックで大勝した勢いで高級パン屋のFCオーナーになり、実業家としての第一歩を踏み出したのであった。




