【イ軍編3012】地獄へ繋がる蜘蛛の糸
開幕5、7、5と俳句のビートで連敗し、深刻な戦力不足により、5月に緊急一軍昇格した昨年ドラフト2位入団の内野手蓬莱。試合前練習から戦犯系ベテランズがベンチで隠れゲームをやっているというイ軍ならではの衝撃で洗礼を受けつつ、更にベンチの上から、「サインプリーズ!!!!」と、サイン帳がぶら下がりまくってくるとかいう、メジャーみたいな状況に二重のおったまげ(フタエノオッタマゲ)となったのであった。
「はえ~ッ、イ軍は不人気や聞いとったが、腐ってもプロ野球団やの~。ベンチ上に陣取るとかTOやろうから、熱心な奴もおるもんや。どれ、誰も書いてないから、一つワイがプロ初サインをば…」
と、蓬莱がサイン帳の一つに手を伸ばそうとしたところ、「書いたらアカン!」と、間一髪、ベテランの草加部がサイン帳を弾いたものである。
「えっ…? 草さんがワイの若さと人気と実力に嫉妬しとる…?」
「いやいや、ンなワケねーやろ。ベンチの上に来るのは確かにイ軍のTOやが、今の大暗黒の元凶である選手連中にはヘイト2000万パワーやからね、一秒でも早く現役辞めさせたいが為に、サイン書かせて悪用、借金背負わせに掛かってくるんや」
「何やそれ怖過ぎィ! いや、しかしですよ草さん、外人のブリちゃんが何か物凄い勢いで書きまくってますが…」
「アレはなあ、高額年俸の城戸やらのサインを筆跡マネして偽造しとるんや。『城戸さんの分の年俸減らして、ワイの契約延長ゲットだZE!』言うて、地道に頑張っとるんやで(適当)」




