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お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
40/4950

説明退場

 バッターはブ軍吉岡、3球目を投じられた所で、主審によって試合はおもむろに中断された。

 ややあって、

「おい、寄越せゴルァ!」

 審判に詰め寄っているのはイ軍監督不二村。

 微妙な判定があったワケでなし、何故審判と揉み合いになっているのか…。

 加速度的に鬼の形相に変じていく不二村に恐れを為したか、主審はかなり早い段階で、「退場!」伝家の宝刀を抜いてしまったものである。

「何だとおい!」

 怒りの表情の上に血相が変わった不二村を、コーチたちが後ろから羽交い締めにし、宇宙人グレイよろしく自軍ベンチに連れ去っていく…。

 と、

「不二村! 受け取れ!」

 1塁スタンドから投げ入れられたマイク。

 不二村はそれを受け取ると、バカでかい声で解説した。

「あー、あー、マイクマイク、テステス。今の俺の退場だけどよ、審判が吉岡の治療を説明しねえもんだから、俺にちょっとマイク貸せっつったら退場喰らった。俺はただファンが置いてけぼりなのが我慢ならなかっただけだ」

 そう言うと、不二村はマイクをファンに投げ返し、意気揚々とロッカールームに引き上げていった。

 あまりにもあっけらかんとした不二村の不祥事→即退場のコンボに、ファンたちは大盛り上がりとなったのであった…。

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