【城戸編601】〇〇〇怖い
シーズンオフ、NPB主催の表彰式で事件は起こった。
汚いバント安打×ここぞのおサボりの打率乞食コラボにより、規定打席ギリギリで4度目の首位打者を獲得した「40億の不良債権」こと最弱イ軍の四番打者、城戸が、今年セリーグで最多勝と最優秀防御率の二冠を達成したサ軍のエース唐田に、謎の絡みを展開したのである。
「ユー、カーブもっと投げりゃええのに。アレを内角に決められたら、なかなか手が出るもんじゃあないで。首位打者4度のワイを以てしても、ちょっと困りんこな感じやで。カーブ、カーブ怖い、カーブ投げられたらお手上げやね…」
と言い残して、去っていったのであるが、唐田本人はもとより、他の表彰者たちも呆気に取られたのであった。
「えっ…今の何? まんじゅう怖い的なアレで、カーブ得意だから投げさせたいんか?」
「唐やんの持ち球は直球とフォークだけなんやから、プロでカーブなんか投げた事ねーやろ。人違いの可能性が巨レ存どころじゃない、じゃなきゃお薬(意味深)が疑惑から確信へ(震え声)」
と、微妙オブ微妙な空気が漂う中、
「カーブ投げまっせー言うとくだけで併殺マシンの城戸さんが仮病で休まなくなるなら、それはそれでええやんけ! ほなちょっと試すだけ試してみっか」
てな感じで唐田がお遊びでカーブ習得を練習してみたところ、持ち前のセンスと器用さですぐに実戦レベルまで到達し、直球、フォークに続く第三の選択肢として大いに機能。投球の幅が広がりまくり唐田は更なる高みに達し2年後メジャー移籍、ちなみに城戸は唐田のカーブを全く打てず、日本最終年の沢村賞に花を添える名アシスト役として、歴史に名を刻むようで刻まなかったのであった。もとから対戦打率1割だったから(適当)。




