表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お笑い野球イディオッツ!  作者: 山岡4郎
おいでよ最弱の闇
3978/5129

アイコウ39歳

 最弱イ軍のレギュラー左翼手、野球選手兼霊能者の宜保愛甲。高卒2年目、ある事件をきっかけに霊能者となった宜保愛甲は、霊力を悪用してのここぞの自分に都合のいいボールムーヴを駆使し、勝負所での劇打やスーパーキャッチを演出。最小の労力で(野球的に)最大の成果を挙げ、年俸3000~4000万をウロウロしながら、現役生活21年目を迎えていたものである。

 だが、イ軍戦犯系ベテランズの一員あるある、昼夜問わない、試合日でもお構いなしのゲーム廃人不摂生ライフが災いし、寄る年波も相まって、霊力調節したド真ん中ストライクでも打ち損じたり、ギリ捕れる位置に動かしたつもりのボールに手が全然届かなかったり等々、頼みの霊力でもカバーし切れない程、フィジカルが急落していたのであった。

 この衰えを何とかカバーしようと、体力面に関しては練習が嫌過ぎて秒速で諦めた宜保愛甲は、演出面でのパワーアップを決意。

「こうアレよアレ、頭部死球やら大乱闘になった原因のボールを集めてビッグ数珠にしてよ、首に掛けて対戦投手を威嚇するんや。ワイのバックにはヤベー野球霊が憑いとるで! 呪われたくなかったら、39歳ワイでも打てる打ち頃のド真ん中ストレート投げてオナシャス!!!!(震え声)」

 こうして20年ぶりぐらいに野球に一生懸命になった(なお練習はしない模様)宜保愛甲は、イ軍本拠地でその辺に転がっていたちょっと古めのボールを知り合いの制作会社美術担当に頼んでそれっぽくペイントしてもらい、あとは宜保愛甲がネットで拾った野球史の事件系ネタと、それでは追い付かない分はエピソードを捏造。こうしてビッグ数珠が完成し、宜保愛甲with野球霊ヤラセ態勢が整ったものである。

 果たして、打席では野球規則によって装備出来ないのでネクストバッターズサークルにビッグ数珠を置いてから行く宜保愛甲であったが、それでもビビった対戦投手がド真ん中に投げるまでは行かずとも、制球を乱して四球を連発。打率0割台ながらも出塁率は2割台後半をマークし、宜保愛甲はイ軍で最高の(2割台後半でもイ軍では最高レベル)出塁マシンとしての地位を確立したのであった。かに見えたが、今季のイ軍監督マシンガン解任&就任で続いた新監督たちが、たまたま心霊嫌いで、「ミー、オバケ怖い!」と、宜保愛甲を二軍に落としてしまい万事休す。宜保愛甲の現役生活ももはやこれまでと思われたが、新宿の街で有名怪談師とコラボして、二軍の試合後にそのまま野球怪談が聴けるホラーベースボールナイトを企画。数こそ少ないがコア層にはバカ受けし、ホラー系野球youtuberとしての第二の人生の足固めには成功したのであった(適当)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ