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【イ軍編49】相手がビビって特打ちをせざるを得ない投手陣
セリーグ最強を誇るマ軍打線であったが、春先打ちまくっていたリバウンドか、5月に入ってからは勢いが落ちていた。
そこで、主力打者が集結して特打を敢行――したのはいいのだが、前例の無い打撃投手の顔ぶれに、関係者・マスゴミ一同度肝を抜かれたものである。
何と、リトルリーグや草野球の投手を募集し、そのクッソどうでもいい棒球を打ち込んで練習したのである。
不振を囲っている打者に気持ち良く打たせて自信を取り戻させる、という方法論もあろうが、これはさすがにやり過ぎではないか。
鬼の首を取ったように嬉々として突っ込んでくる評論家連中やマスゴミに対して、マ軍監督が返した回答で、全ての疑問は氷解したのであった。
「ウチの打線は状態最悪だからな。こんな状態で草野球並のイ軍投手陣とやったら、更に打撃がぶっ壊れちまう。その為に事前に慣らしとくという事だな」




