【イ軍編2985】ネオ囁き戦法5.0
対戦打者のスキャンダルネタを持ち出し、打席での集中を乱して打ち取る、通称「囁き戦法」。加齢でリードのカンも衰えつつあった最弱イ軍の正捕手綿貫が、探偵事務所とコラボして改めて囁き戦法に取り組んだものである。
だがしかし、目端の利く打者は、古来より伝わりし「耳栓ディフェンス」で対抗。これが広まり、綿貫のダーティ・ボールも完敗かと思われたが――――。
サ軍対イ軍戦、サ軍の若き本塁打王徳浪の打席で、耳栓してるにも関わらず、綿貫は延々と何事かを呟き続けているのであった。
(フッ、バッチリ対策ワイにはな~んも聴こえませんなあ~。やってるアピール乙)
と、綿貫に向かってあからさまなドヤ顔披露する徳浪であったが、そんな事にはお構いなしに、綿貫は前を向きながら喋り続けるのであった。曰く、
「――――のお球審ニキ。今喋った徳浪のナオンスキャンダル、週刊誌に売りつけてお小遣い稼ぎしてもええんやで。魚心あれば水心で、お礼はグラウンドで返してもらえればええから…」
そう、打者の間で耳栓ディフェンスが流行してからというもの、綿貫は話し相手を球審に切り替えて忖度判定を引き出そうとする、ネオ囁き戦法5.0を完成させていたのであった(適当)。




